Concept

英語学習法

第二言語としての英語の学び方

巷(ちまた)にはたくさんの英語を学ぶための教材や場所があふれています。本屋を覗けば、文法、発音、スペリング、リスニング、リーディングなど、ありとあらゆる教材が販売されており、駅近の英会話教室から自宅で学べるオンライン英会話サービスまで、英会話を実践する場も豊富です。こんなにも英語を学ぶ材料や場所は豊富なのに、英語を実際に話せる人がまだそれほど多くないのはなぜか?そんな疑問からELM英語学習教材研究所の探求は始まっています。

当たり前のことですが、まず、我々はネイティブの英語スピーカーではないことを認識することが大切です。私たちは日本語を母国語としており、第2言語として英語をマスターしようとしていること、つまり、英語を聞いたり話したりする環境にはおらず、日本語で生活しているということです。この環境にいる私たちにとっての効率良い学習法とは何かを考える、これがELMの基本的な姿勢です。

 

『聞くだけで英語をマスターする』、『英語は勉強するな』、こんな宣伝文句を聞いたりします。皆さんは、『日本語で生活する環境にいる私たち』が、『聞くだけ』または『勉強せず』に、本当に英語を話せるようになると思いますか?英語を聞いたり話したりする環境にいるのであれば、『聞くだけ』『勉強しない』でもいいのかもしれません。

英会話教室にたくさんのお金を使って通ってる方も多いと思います。ですが、その学費に見合うほど英語を使える、話せるようになったという方はどれほどいるでしょうか?私も以前、いくつか大手の英会話教室に通ったことがありますが、それほどの成果を感じませんでした。

 

ELM学習教材研究所はこう考えます。日本語を母国語とし、英語を聞いたり話したりする環境にいない私たちが英語を『効率的』に習得するのに重要なのは、まず、英語の理論、理屈、日本語との違いを知る、学ぶということ、そしてその理論を実践するための練習を積み重ね、英語を聞いて話す実践の場で練習の成果を出していくことです。大きく分けて、3つのステップです。

 

  1. 理論を知る
  2. 理論に則った練習をする
  3. 実践の場で練習の成果を出す

 

野球に例えるなら、まず、ボールの持ち方、投げ方、バットの振り方を知る(ステップ1)、そして、その理論に則って、実際にボールを投げたり、バットを振ったりする練習を繰り返し行う(ステップ2)、少し投げたり打ったり出来るようになったら実際に試合(ゲーム)に参加して、練習の成果を出していく(ステップ3)。スポーツや楽器を練習したことがある方ならこのステップは容易に想像できると思います。この3つのステップ、どれもが不可欠です。

 

理論、理屈を知るというのは、文法の細かなことまでを学ぶことが必要だという意味ではありません。くわしく知っていればその方がいいと思いますが、時に文法の知識が、実践的な英語力を邪魔することもあります(正しい文法を気にするあまり、何も話せなくなったり…)。究極的には、英語の学習は英語の語順を学んでいるということ、これを認識すること、そして英語の語順は5文型がその基本型です。5文型と英語の品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞)の役割を理解しさえすれば、学習量に応じて飛躍的に英語力が伸びるようになります。

 

理論を理解したら、次はその理論に則った練習、トレーニングです。このステップがとても大切です。英語力ビルダーはこのステップのためのトレーニング・ツールです。音読やライティングを繰り返し、英語の語順が順番通りに口から出てくるように、英語の語順が身体にしみ込むようにするのです。身体にしみ込ませる、覚えさせるには、繰り返しの練習が不可欠です。初めは、頭で順番を思い出しながら口に出すでしょう。繰り返しの練習によって、『頭での思い出し時間』がだんだん短くなります。身体が覚えていくと、思い出したり強く意識しなくても、だんだん英語が出やすくなり、より自然な話し方に近づいていきます。

 

練習の成果を見るための実践の場も必要です。英会話教室やオンライン英会話で練習の成果を出す。この場は、スポーツで言えば、実際の試合、ゲームです。それも練習試合(ビジネスの場や観光旅行が本番の試合ですね)。練習試合でどれほど成果が出せるか、どれほど上達したか、これを見ていくことがとても大切です。ELMは、英会話教室『練習試合』の場と考えます。この場所ではトレーニングするのでなく、トレーニングの成果、つまり、それまで出来なかったことと出来るようになったこと、何が苦手なのか、次にどこをトレーニングすればよいのか、そんな発見をする場所です。

 

ELMは、英語の上達にはこの3つのステップが不可欠と考えます。英語学習に不足しているのは、独学、独力で行うこのステップ2の段階で、そのための学習教材です。PCソフトは、この、繰り返し、リピート学習にとても適しています。『英語力ビルダー』はこのステップ2のためのトレーニングツールです。